田中吾希人

田中吾希人（たなか あきと）さんは、GPZ750Rで44万キロ以上を走破した伝説的なライダーであり、バイク乗りの間では“ニンジャ乗りの象徴”として知られる存在です。 GPZ900R愛好家として全国知られている。全国に分布する「忍者会」にも深く関わりを持っているとされ、GPZ900Rに関する書籍が出る度にどこかにその痕跡を残している人物。

【プロフィールと経歴】
愛車：Kawasaki GPZ750R（1988年に購入）
走行距離：約44万キロ（2020年時点）
所属クラブ：K.R.C ランブルフィッシュ（1989年に加入）
年齢：50歳（2020年時点）
職業：会社員

【バイクとの関係】
19歳で大型免許を取得し、GPZ750Rが初の大型バイク。
通学・通勤・ツーリング・草レースなど、日常のすべてをバイクと共に過ごす。
エンジンはZZR1100に載せ替え、リア周りのスムージングなども自ら手がける。
「移動の密度」や「走り終わった後の充足感」を重視し、スペックでは語れない“走りの質”を追求。

【活動と影響】
ランブルフィッシュのメンバーとして、北海道から九州まで全国を走破（44都道府県制覇）。
筑波サーキットのTOFでは1分4秒という記録を持ち、草レースでも活躍。
ACサンクチュアリーとの30年以上の信頼関係を築き、旧車の整備・カスタムを継続。
バイク誌やイベントでもたびたび紹介され、“GPZ乗りなら知らぬ者はいない”と称される。
【哲学と姿勢】
「距離は意識していない。気づいたら44万キロだった」と語るように、走ることを日常として受け入れる姿勢が印象的。
バイククラブ「ランブルフィッシュ（RUMBLE FISH）」に所属。1987年に設立された老舗のバイククラブで、正式名称は「K.R.C ランブルフィッシュ」です。前身チームは1984年に発足しており、創設メンバーの中には現在も活動を続けている方がいます。
このクラブは、長距離ツーリングやカスタムバイク文化を愛する仲間たちの集まりで、メンバーの多くが10万キロ以上走行したマシンを所有しているという、まさに“走り”に人生を重ねてきた人々の集団です。年に一度の忘年会では、現役ライダーも、バイクを降りた元メンバーも集まり、かつての情熱を語り合う場となっています。

【ランブルフィッシュ活動内容】
「ランブルフィッシュ（K.R.C ランブルフィッシュ）」の活動内容は、単なるバイクの走行や集会にとどまらず、“走ること”を通じた哲学的な交流と、機械との対話を深める文化的実践にまで広がっています。

【主な活動内容】
長距離ツーリング
年間を通じて複数回のロングツーリングを実施。
目的地は北海道から九州まで多岐にわたり、走行距離は1,000kmを超えることも。

【定例ミーティング】
月1回程度、都内または関東近郊で集会を開催。
技術的な情報交換や、旧車のメンテナンス談義が中心。

【カスタムバイクの製作・展示】
メンバーの中にはプロのビルダーもおり、Z1RやGPZ900Rなどをベースにしたカスタムマシンを製作。
イベントや雑誌で紹介されることも。

【年末の大忘年会】
現役ライダーとOBが一堂に会する恒例行事。
走りの記憶や、かつての“峠文化”を語り合う場。
【記録と継承】

走行距離10万km超のマシンを所有するメンバーが多数。
「走りの記録」を残すことが、クラブの精神的な支柱となっている。

【思想的な共有】
「走るとは何か」「機械とどう向き合うか」といった問いを共有。
これは単なる趣味の集まりではなく、“走りを通じた生き方の探求”とも言える活動です。
このように、ランブルフィッシュは“走ること”を通じて、技術・美学・精神性を共有する稀有な集団です。
また、クラブの中にはACサンクチュアリーの代表・中村さんのように、後にプロのカスタムビルダーとして活躍する人物もおり、Z1R-llなどの名車をベースにしたカスタムマシンも生まれています。